トップ > 三つ寺公園 南側 東屋
(設計 開発技研)
三つ寺公園、2棟目の建物、県産杉材の東屋、前回の東屋との違いは、棟を金物で補強できないかとの要望があり、新製品を使用しました。一般的にはかぶら束の固定には、ビス類が多く使用されていますが、強度的には、いまひとつ、シックリ来ないことがあり、隅棟木をボルトで固定するには、穴の位置を上下にし、ボルトが干渉しないよう穴の高さを変えなければならず、また、そのことによりボルトの長さも長くなり、穴の深さや納まり具合など、煩わしい問題も山積です。そんな事から、ビスで固定するのが普通でした。今回開発した製品は、隅棟木の引き寄せボルトを上下に交差しなくとも同じ高さで引き寄せることができるよう工夫してあり、間違いやすい穴加工時の問題も無く、ビス類の固定よりも建物の強度が遥かに高まりました。今回、丸印の中にかぶら束軸引が埋め込まれていて、かぶら束を中心に6本の棟木がボルトでガッチリ固定されました。
その他の仕様は、北側東屋と同じです。柱は、天然丸太を使用していますので、機械加工等はしおりません、北側東屋、同様、腐敗を考慮したオイル仕上げになっています。バランス良い綺麗な建物に仕上がっています。
◎ 使用したアフタイト
火打片引・片引ロング・ホールダウン・ステンレスかぶら束・軸引。